Line-君との約束-




私は合コンが大の苦手。
苦手なんていう可愛いものじゃない…大嫌い。











今回は同じ学校の同い年の男子との合コンらしい。




(どうりで知ってる顔もいるわけだ…)









「祈里ちゃんだっけ?凄く可愛いね~」










馴れ馴れしく肩を抱いてくる男A。













「可愛くありませんから…」











そっと手を退ける。














「これからさ?二人で抜け出さない?」














「は!?」











「イイ所連れてったげる…」












怪しく笑う男A。













男Aが言うイイ所とはラブホの事だ。












「悪いけど…」












「悟!次、お前の番だぞ?」












歌の順番が回ってきたのか男Aにマイクが回った。
(ってか悟っていうんだ…)













声がした方を見ると桜が甘えている眼鏡をかけた黒髪の男の子が私をジッと見ていた。













私が頭を下げると彼も頭を下げた。











男A(悟)が歌ってる間に逃げよう……。











皆が男A(悟)に夢中になってるのを確認するとソローっとカラオケボックスを出た。







やっぱり好きになれない
合コンは。



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