キミがスキ





プァン。



合宿当日。
私たちバスケ部は
電車に乗り駅に到着していた。
そこから合宿所まで歩いていきと茂木先生が言い出したのだ。




「だりーー。
死ぬーー。」




「なんで合宿所まで
歩きなんだよ。」



「1時トレーニング開始。
3時おやつタイム
10時就寝。
10時って!!!」



「あたりまえです!!
規律を守るのは集団生活において大事なことだよ。」

「出歩いたりしたら・・・

僕は鬼になりますよ。。。」




「トリハダ立った・・・」



「ハイ。
きびきび歩いて!!
これもトレーニングの一環です。」
「ほら 空気が気持ちいいだろう?」
「青い空
小鳥のさえずり。」

「ほおを撫でる
優しい風。」

「心で感じれば
苦労など・・・」




キキッ。

「東京まで。」


(ヒッチハイク・・・?!)



「!?千葉くん!!」



「あーー楽しみだな。
恭平いるし。」




「・・・・・・・」




「里美・・・」



「絵梨はさぁ。
この旅でなんか進展
ねらってんの?」



「へ?」



「しちゃったんでしょ。
チュー。」



「なっな、なんなっ・・・」



「だって言ってたもん。
雄大くん」



「きっきたやまくんが!?
言ったの!?」



「やっぱりか。」



「絵梨。
なかなか口割らないからさー。」



「ようやくチューかよ。」



(きょ、きょーへい)



「・・・・・!!」



(カマかけられた。)



「なになに
なんの話?」



「雄大くんとチュー
しちゃったって、絵梨が
嬉しそーに話してきましたよ。」



「ちょっとちょっと!!」




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