キミがスキ






「咲山。」




(恭平っ。)



「ちょって話いい?」



「ここで?」



「すぐおわる。」



「うん・・・。」



「あんま物色しないでよー。
女子部室だからって。」



「・・・なに?」



「・・・おまえさあ」



「なんで北山とつきあいだしたの」


「なんでって・・・」



「クリスマスの夜。
友達が事故ったって
言ってたよな。」



「それって北山?」



「・・・・恭平には関係ないよ。」



「おまえ」



「同情であいつとつきあってんの」



(えっ・・・・・・・・・)



「・・・・・・は」



「バカじゃねーの」



「・・・・・・・ちがぅ。」



「なにがちがうんだよ。」





「同情じゃない・・・・・っ」





「じゃあなんで
合宿のとき、俺の名前呼んだ?」



「もう行かなきゃ・・・」



「なんでッ呼び止めたんだよ!!」



ガタっ。ガッターん。



(恭平っ・・・)



恭平が私を倒し、
上にかぶさってきた。












「好きなんじゃねぇの。










-----俺のこと。」













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