ほわいとちょこれいと



「俺、一人じゃ来にくくてさ。周りが気になって選べないし。」

彼は言い訳じみたことを、鼻の頭をかきながら言った。

一粒、ポツリと涙が落ちた。

左手でメッセージカードをぐしゃぐしゃに握りしめた。

「どんなのがいいかな?」

彼は私の頬に流れる涙を拭いながら、問う。

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