エゴイズム。

要らないオマケ。

目を開けると朝の光と埃が舞っている、決して衛生的ではないが居心地がいい場所だ。

昨日、仕事を無事に終えて自分の部屋に帰ってきた訳だが、疲れが溜まっていたのかベットに横たわるとすぐに寝てしまったらしい。

仲西雄大が倒れた後、仲西議員は血相をかきながら仲西雄大に歩み寄って何かを叫んでいた。

パイプ椅子に座っていた市民は状況を把握できずにざわざわと立ち上がり教壇の方を不安そうに見上げていた。

そんな風景を思い出しながら、古いブラウン管のテレビに電源を入れた。

早速、昨日の事件のニュースでどのチャンネルも持ちきりになっていた。

テレビをつけたままベットから立ち上がり、汗ばんだ体を洗い流すために脱衣場に向かった。

風呂場は冬のせいでひんやりとして寒かったが、シャワーの蛇口を捻るとシャワーの頭の無数の穴から温かいお湯が勢いよく体を柔らかく打った。

風呂場は気温の変化で湯気で充満している、シャワーに打たれながら俺は仲西雄大のことを考える。

実の父親の仲西議員に母親を殺され、若い女と結婚し偽物の家庭の中で、仲西議員が市民を裏切る悪行に仲西雄大は計り知れない怨念を抱きながら今まで生きてきたのだろう、そう考えるだけで頭が可笑しくなりそうだ。

そんなことを思いながらシャワーの蛇口を捻り、風呂場を後にした。


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