最初で最後
まただ。
今まで色んな人に言われてきた言葉だ。
担任、顧問。そして桧山。
担任は「あんな奴と関わらないほうが良い」と言って、
顧問は「あんな奴と一緒に居たら、お前もああいう風になる」と。
挙句の果てに、「狂う」まで言って。
根は良い人なのに。
外見だけで全て決め付ける。人間の悪い癖だ。
誰も、先輩のことを分かって無い。
「あたしが誰と居ようが勝手じゃん」
「だから…!」
「あーもう、うるさいな」
もういいよ、と言ってベッドに倒れこむ。
勢い良く倒れた所為か、スプリングが跳ねて音を立てる。
家のベッドとは違って、学校のは硬いから少し背中が痛い。
あたしは盛大に溜め息を付く。
と、同時に扉がガラ、と開く。音に反応して、顔を向ければ、
蓮と環。…タイミングが悪いな。
「光、俺の場所取るなよ」
「…タイミング良く来るな、お前等…」
「は?」
そして此処はお前の場所じゃない、と環に言おうとしたのだが、
言う気力も無く、はぁぁと再び溜め息を付く。
今まで色んな人に言われてきた言葉だ。
担任、顧問。そして桧山。
担任は「あんな奴と関わらないほうが良い」と言って、
顧問は「あんな奴と一緒に居たら、お前もああいう風になる」と。
挙句の果てに、「狂う」まで言って。
根は良い人なのに。
外見だけで全て決め付ける。人間の悪い癖だ。
誰も、先輩のことを分かって無い。
「あたしが誰と居ようが勝手じゃん」
「だから…!」
「あーもう、うるさいな」
もういいよ、と言ってベッドに倒れこむ。
勢い良く倒れた所為か、スプリングが跳ねて音を立てる。
家のベッドとは違って、学校のは硬いから少し背中が痛い。
あたしは盛大に溜め息を付く。
と、同時に扉がガラ、と開く。音に反応して、顔を向ければ、
蓮と環。…タイミングが悪いな。
「光、俺の場所取るなよ」
「…タイミング良く来るな、お前等…」
「は?」
そして此処はお前の場所じゃない、と環に言おうとしたのだが、
言う気力も無く、はぁぁと再び溜め息を付く。