光る道
「ごちそうさま…」




薫のニュースが終わる頃、私は立ち上がった。




「あら、もう終わり? あんた少食になったのね。」



母の声を背にして、部屋へ戻る。






よかった・・・ 無事ファイナルを迎えたんだ・・・



さっきチラッと映った彼は、楽しそうに手を振ってた。




元気そうで良かった…




毎日の生活の中でも、ふっと彼の事を思いだす。




ご飯食べてるかな…



掃除してるかな…



風邪ひいてないかな…



今何してるんだろ…










私、どうしたんだろう・・・




仕事の時以外は、いつも彼の事を考えてしまう…




一緒にいた時は、こんなに気にならなかったのに…





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