光る道
翌日、私は彼のマンションに行った。




住んでた時と同じように、車を停める。




私の駐車スペースは、以前と同じように空いていた。

隣に彼の車が停まってるのを見て、懐かしさがこみあげる。





数字の書かれたメモを取り出し、彼の言葉を思い出す。




『カギは、まだ持ってるよな? 暗証番号は変えたから。 …あと… 驚くなよ』




たしかに返すタイミングを逃し、カギはまだ持っていた。





でも… 驚くなって、どういう事かな…




すごい模様替えしたとか。



それとも… 誰か… 住んでるとか…




でも… だったら…




私に頼まなくても、いいよね・・・・




自分に言いきかせ、部屋へ向かった。       




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