光る道
「おはよ・・・」




天気のいい朝、ベランダで洗濯物を干してると、後ろから声をかけられた。



ボーッとした顔に、のびた髭、ボサボサの髪…


ファンが見たら泣くんじゃない?



「おはよっ。めずらしいね。こんな早く起きるなんて。」



「まあね。たまには朝の空気も吸わないと。」



そう言いながら、煙草に火をつける。



言ってること矛盾してるだろ!


まぁ風下に行って、こっちに煙が来ないようにしてくれるのは嬉しい。 




洗濯は好き。太陽の日差しと柔軟剤のフワッとした香りに包まれると、すごく幸せな気持ちになる。



視線を感じ、横を見る。


てすりによりかかり、こっちを見てる彼と目が合う。


「なに?」 

と、私が聞く。


「いや… 別に。」


そう言って中へ入る。何だ?



「相沢ー。水もらっていい? 俺の分きれてた…」



「あー、いいよ。」


「それと、俺の布団も干してくんない? あと部屋の掃除も。」



「いいけど。部屋には入らない約束じゃなかった?」

「あー… 物に触れなければOK。床だけ掃除して。」


何ちゅう都合のよさだ・・
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