光る道
「なー。冷凍庫の白いの何?」



ゴソゴソしながら聞いてくる。



「ご飯だよ。一膳分ずつ分けてるの。」



「料理しないんじゃないの?」



「気が向いたらやるよ。たまーにね。でもこれは、料理に入らないよー。」



「俺も食べていい? 小腹すいた時ちょうどいいな!」



そう言って、お金を私に渡した。



「米代と、あと水も買っておいてくれない?」



「はいはい・・ 家政婦ですからね。」



そう言ってお金を受け取った。



「あとさー。Tシャツ干す時、ハンガーの後がつかないようにしてくんない? 俺、肩のとこがポコッて山になるの嫌なんだよねー。」



「・・・・ 香田くんさ・・・ 兄弟いる?」



「いるよ、兄貴が一人。俺は、やんちゃでわがままな次男坊♪」



はぁ・・・ 自分で言ってりゃ世話ない…



今まで付き合ってきた人たち、大変だったろうなぁ…


「相沢はさ、姉ちゃんだろ。」



「うん、弟が一人。」



「しっかりしてるもんな。これからもよろしく! 姉貴!!」



何が姉貴よ… 誕生日、一ヵ月私が早いだけじゃん!

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