光る道
第十一章

再同居

「うわっ! まぶた、すごい腫れてる…」




仕事に戻る前に、薫の部屋の鏡で顔をチェックしていた。




「俺にいじめられて、泣いたって言えば?」




そう言いながらも、後ろから抱きついてくる。




「大丈夫。上手くごまかすから。
…ねぇ、薫が退院する前に、部屋の掃除に行ってもいい?」




抱きしめられたまま、顔を後ろに向けて言った。




「もちろん!助かるよ。
ていうか、許可なんていらないし。 …早く来てよ…」




薫が私の首にキスをする…



「そうしたいけど… でも今度は、ちゃんと話してから、行きたいんだ…」




「誰に?」




「うちの母に。
前は、友達と住んでるって言ってたから、相手は女の子だったと思ってるの。
今度は、ちゃんと話したい。 好きな人と一緒に住むって。」




「そうか…」




「あっ、でも薫の名前は言わないからね!」




私は振り返り、彼の目を見て言った。




「何で? 言ってもかまわないよ、全然。」




彼が笑いながら言ってくれる。




「うーん… まぁ、時期を見てね!」



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