光る道

愛してる

翌日から、薫の仕事も再開となった。




私たちの生活スタイルは、以前とほぼ同じだった。




でも、変わった事もあった。




前は、お互いの行動なんて気に掛けてなかったのに、今は二人のスケジュールをカレンダーに書き込むようになった。






「今日も遅いのかな…」




私はカレンダーを見ながら、つぶやいた。




最近すれ違ってばかりで、何日も顔を見てなかった…





台所で洗い物をしてると、玄関の方で音がした。





「あれ? 今日遅くなるんじゃなかったの?」




リビングに入ってきた薫に声をかけた。




「あぁ。でも予定より早く終わったから、帰ってきた。 お前も家にいる日だったしな。
…何か、うまそうな臭いするんだけど…」




鼻をクンクンさせながら、彼が言う。




「あー。ちょっと作ったんだ。」




「まだ残ってる? 腹減ってるから、食わして!」




学校から帰ってきた子供みたい…




私は笑いながら、彼の分を用意した。





< 170 / 228 >

この作品をシェア

pagetop