君の名前


珍しい。


新しい彼氏ができたにしては、浮かれている感じが全くない。


俺の覚えている限りでは、過去二回。


同じような態度の事があって、その二回ともすぐに別れている。


「どうかしたか?」


俺は鞄を机の脇におき、ブレザーをハンガーに掛けながら聞いた。


「んー・・・へふに」


別に、そう言うと彼女は枕を持ったまま、ごろんと横になった。
< 28 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop