裏表プリンス



部屋に入り真っ直ぐにベッドへと飛び込み俯せた。


心がヒリヒリと痛む。

そして瞳からは大粒の涙が零れ落ち、頬を伝い枕を濡らしていく。


どうしてこうなるの?

私はただ、ただ煉の気持ちが知りたいだけなのに……それすら許されないの?

私の告白の意味は?

返事を聞く事が出来ないなら、好きだなんて言わなければ良かった。


あんな言われ方したなら、もうフラれたも同然。新学期を迎えて煉とクラスが離れれば苦しむ事もない。



「早く……早く春休みなんて終わっちゃえば良いんだ……」



私はどうやら心に深い傷を負ってしまったみたいだ。



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