裏表プリンス
すると煉は私の耳元に顔を寄せた。
煉の吐息が耳に掛かり徐々に熱くなっていくのがわかる。
「そうだよ、妬いてる。可笑しいくらいな」
「…………っ!!」
耳元で囁かれた甘い声に私の肩はピクッと上下し、顔の熱は一気に上昇。
そんな私を見て煉は楽しんでいるのか耳を甘噛みしたり悪戯を仕掛ける。
「煉……っ、や……っ!!」
「他の奴等に好かれてんじゃねぇよ……俺を妬かせた伊桜が悪いんだからな」
「……っん……ふ……ぅ」
さっきの啄む様なキスとは違う、荒々しくて深いキス。
酸素を求めて唇を離しても、直ぐに後頭部を押さえられて唇が深く重なる。
チュッ……と微かなリップ音を鳴らして離れた唇。小刻みに肩を上下させて呼吸を整える私。
それとは対象的に、余裕の表情を浮かべながらペロッと唇を舐める煉の仕草がとても妖艶で私の心臓は五月蝿く鳴り響く。
「伊桜、その顔他の奴等には絶対に見せんじゃねぇよ?」
「な……んで?」
「可愛過ぎて……滅茶苦茶にして遣りたくなるから」