地に堕ちた紅い孔雀

第二話【ポーカーとの出会い】

朝7時。

私は携帯で設定しておいたお気に入りの歌手グループの新曲で目を覚ました。

吹雪の日の町並みを想像させるクールなアッパーチューン。この曲は相当気に入ったためにメールの着信音にも設定してみた。

好きな歌が流れた時ってやけにテンション上がるよね。

……って、朝にのんびりしてる暇は無いよな。わざわざアラーム設定した意味が無いじゃん。

今日は学校。
冬休み中なんだけどね、補習があるんですよ。国語と英語の。

あーちくしょ、なんでよりによって苦手教科ばっかり補習があるんだよ……。

数学なら瞬殺なんだけどなあー……。

まあそんな教科が補習になるわけないんだけどね……。


いろいろな思考の後、制服に着替えた私は母が居間に用意しておいてくれた朝ご飯を食べる。

冷めてはいるが、やっぱり卵焼きは素晴らしい。考案者マジで神だと思う。

ちなみに両親共に早朝から仕事のため、今は家にはいない。弟と姉は普通に冬休みのためにバリバリ睡眠中。うらやましい事この上ない。

靴を履いて玄関を出ると、やたらと眩しい日差しが目を焼かんと突き刺さる。

あまりの眩しさに思わず目を細める。それでも半端ではないが。

激し過ぎる程の日光のもと、学校へ向かうというのはそれだけで拷問に値する所業である。この日光を浴びまくった上、更につまらない補習があると思うと……うわ、考えただけでヤバイ。気持ち悪い……。

いっその事サボるか?
いや、そんな事をしては駄目だ。そんな事をしたら大変な事に……ってあれ?

サボるとなんかあったっけ?

少し気になったので友達に聞いてみる事にした。多分あの人なら起きてるし、電話してみよう!

「……ガチャ……もしもし?」

「もしもーし、早紀ー? 由香だけどー」

少しの間を置いて電話に出たのは我が親友の西村 早紀(にしむら さき)である。容姿は現在見えないながら、一言で言えばクールビューティー?な眼鏡っ子さ!

「……誰かと話してるの?」

「誰かって……早紀とだけど?」

「いや……それ以外……」

……成る程、クールビューティー辺りが口に出ていたって所だろう。話してると思われても仕方ないな。

「それか……いつもの癖?」

あ、流石親友。
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