俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~



「この人は進藤朔夜(しんどうさくや)君と言ってな、お父さんの病院に勤める事になった、新人ドクターだ」



「新人、ドクター…?」




思わず復唱すると、お父さんは力強く頷く。


…って、あたしの運命の王子様は、お医者さんって事!?




「で、ここから大事な話をする。くれぐれも柚、暴走するなよ」



「な、暴走なんかしないって!大事な話って何?」




首を傾げると、次の瞬間…

―――お父さんの口から、信じられない言葉が発せられた。




「今日から朔夜君は、この家に居候する事になった」



「…な、ナンデスト?」




今、“居候”って言ったよね?




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