俺をオトしてみろよ。~愛しのドクターさま~



心臓がバクバク鳴っている。


早朝の住宅街。あたしは手のひらを口に当てて、叫びたい気持ちを抑えて通学を全力疾走していた。


原因は、今朝の出来事。




「なんで……先生と鉢合わせしちゃうわけっ……?あたしの態度、絶対に怪しまれてたし!!」




思い出すだけで顔を覆いたくなる。


テストももうそろそろ始まるということで、あたしは池谷くんと朝の勉強会も開始することになった。


放課後の勉強会に付き合ってもらえるだけでも申し訳ないのに、朝も勉強を見てくれるなんて……。池谷くんはテスト、大丈夫なのかなあ?


と、思いながら朝起きると!!


何故かそこにはあたしのお弁当を作るお母さん――と、先生の姿が!!


今までは朝合わないように必死に時間をずらしてたのに、なんで今日会っちゃうの!?


先生絶対朝弱そうなのに、なんでこんな朝早くから起きてたの!?



頑張って先生のこと考えないように努力してたのに……


どうして先生は、こうやってあたしの心をかき乱すの?




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