【脱】男子敵対復讐令!
そう言われ、初めて肩の荷が下りる。
「でっでも!!ここの総額が…」
「もちろん、僕が全額免除します」
彼が天使のように見える。
まさかの提案にあたしは半信半疑になる。
「そんな上手い話があるの!?」
「ありますとも。生徒会長の座を譲ってくれるなら」
「んなのお安い御用で!!譲りますとも!!」
あたしは心から喜んだ。
「それでは選挙をする必要がありますね」
彼は冷静に言う。
「ここでいきなり僕が決意表明しても納得いかない人が出ます。
ならば、任意選挙を行う必要があります。」
「なるほど、それで国民にあんたの名を知らしめるわけだな」
「いかにも」
「まっ、政権は君に託したから頑張ってよ」
彼はあたしに一礼をしてマイクのスイッチをONにして告げた。
「これから革命が起ころうとしています!!」