ドキドキパニック
やっと分かった。この気持ちの正体。あたしはずっと課長が…黒崎課長が好きだったんだ。そして今も。課長からの告白で分かった。


「好きなんです…黒崎課長のことが。もしまた黒崎課長の心臓が苦しくなったら…その時はあたしが治します!!黒崎課長も…あたしの心臓が苦しくなったらその時は…黒崎課長が治してくれませんか?」



こんな恥ずかしいことが自分の口から出てきたなんてびっくり。でも止められなかった。



『────…もちろん。俺が治してあげるよ。でも、もうその心配もないけど。』



あたしは意味が分からなくて首を傾げた。



『もう心臓が苦しくなるなんて二度とないから。それよりも…覚悟してね?絶対離さないから。たとえ美優が離してと言っても…ね。』



そんなこと……



「絶対あり得ないから……絶対離さないでね?」



『もちろん。美優、好きだよ。』



「あたしも……」







こうして、あたし達は付き合うことになった。








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