ドキドキパニック


『はぁ…。』



黒崎課長はまた溜め息をこぼした。

『あんなこと…俺以外の奴に言うなよ。』



あんなこと…?


あたしが首を傾げていると


『はぁ…まぢ心配。』



な、何がよ〜〜?




そう思っていると黒崎課長はあたしを抱き締めてきた。


久しぶりの感覚でクラクラする。でも…



「黒崎課長!ここ、会社ですよ!!」



『別に、今さらじゃない?2人でただいるのと抱き締め合ってるの何かそんなかわんねぇよ。』



そんな変〜わ〜る〜!!



確かにあたし泣いたりなんかしちゃったし、今さら〜な感じはあったけど!!


抱き締められてるのは別だよ〜。


それに、ヤバい。心臓持たないよぉ…かっこよすぎるんだもん。黒崎課長…本当にあたしのか、彼氏なんだよね…



なんて改めて実感していると、あれ?なんか黒崎課長の顔がだんだん近づいてきて…って!!



…キスされた。



軽いフレンチキス。


それでもあたしの顔を真っ赤にするには十分で…



「もぅっ、黒崎課長ー!!」


誰かに見られてたらどうするの〜!?



『別に、見せつければいいんだよ。』



「…何か、課長性格変わりました?」



『は…?』



なんか、付き合う前はすごく優しかったんだけど………いや、今でも十分優しいのは優しいんだけどね?



「…イジワルになりました。」



こういう人を世間一般では何て言うんだっけ?



えぬ…?あれ、何か違うな…なんだっけ?








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