Milky Way
小一時間したところで卒業生が出てきた。

私の体はすっかり冷え切っている。

たまに身震いしながらシンを探す私。

(シン…どこ?)

シンらしき姿の人はどこにもいない。

諦めず探したが見つけることが出来なかった。

(なんで…?シンがいないの?)

そう消沈して地べたへと座り込んだ時。


―ガタン


屋上の扉の開く音がした。

振り返って見るとそこには探していた人物が息を切らしながら入ってくる。


「シン!」


私は走り寄った。

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