Milky Way
そしてシンが傍に来てそのまま私は彼女の体温を感じた。

彼女の腕が私を包んでくれるから私も彼女を包む。

温かい体温。

華奢な体。


(離れたくないよ…)


「琴、またすぐ会えるよ。」

「うん…分かってる。だけど!…っ」

「大好きだから大丈夫。琴は…強い子、でしょ?」


彼女の言葉に少し驚いた。

そう、私は強い子。


「うん…私は強い子、だから大丈夫…だよ。」


シンの瞳を真っ直ぐ見て言ってみる。

彼女も瞳に涙を溜めながらも私の言葉に微笑んでいた。


そして近づく顔。

私たちはキスをした。

人の波に隠してもらえることを願って。



どうか誰も私たちを見ないでください。

後ろ指を指さないでください。

悪いことをしている罪悪感が埋められないんです。

愛することが罪なのだと思いたくないんです。

この恋を間違っていると思いたくないんです。



私はもうどうしようもなく彼女のことを愛しているんです。
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