Milky Way
よき理解者
ショウゴから【帰ってきた】と報告メールが届いて、2人してカフェで久しぶりの再会。


「ところでショウゴ、好きな女の子とはどうなの?もう1年以上経ってるんだけど…進展ない訳?」

「あー、うん。まぁ、それなりに。」


私の問いに言葉を濁すショウゴ。


「ふーん。ま、焦っても仕方ないとは思うけど早くしないと他の男に取られちゃうよ?」

「まぁな。その時はその時じゃん?」


素っ気無い彼の回答。

なんとなく胸がもやっとした。


「何それ。」

(ショウゴの人生はショウゴのものだから、いいんだけどさ…好きなのにそんなに悠長でいいんだ?…よく分からないなー。)


そんなことを思う。

幸せになってほしい。

出来れば早くそれを掴んでくれるといいのに。

私は大切な親友の幸せを願うひとり。

そんな願望を押し付けてはいけない。




「琴は?最近どうなの?羽島先輩と。」


話題を摩り替えられた。


(シンと…かぁ。)


心に引っ掛かっているものがある。

ショウゴに話してみよう。
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