あめとてるてる坊主
 今日は日曜日。

 2人を私の家に招いた。

 近付いた試験の勉強という名目で。

 明日は雨だから、あのバス停に行けば彼と会える。

 まずは、彼を知ってもらおうと思った。

 臆病で卑怯な私が、怖じ気付かないように。

 逃げないように。


「だー!もうイヤだー!休憩しよ~休憩」

「さっきしました」

「30分ごとに休憩とらないと、日本語忘れちゃう」


 ね!と言った沙世ちゃんに里美ちゃんは呆れ果てた視線を投げた。


「もうすぐ、3時だしおやつにしようか」


 私が言うと、沙世ちゃんは喜んだ。

 里美ちゃんからは優しすぎと叱られたけど。

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