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私は携帯を掴み

着信履歴にある慎司の名前を見付けると

力がこもらない指で

通話ボタンを押した





たかだか5コールなのに

とてつもなく長く感じた





『もし?』



ようやく出たと思ったら

呑気な声が聞こえた




「慎司?」



今にも消え入りそうな声を絞り

頑張ったのに



『もしもし?亜沙美!?』



聞こえない!!という感じで

急かすように慎司は言った





「んゔ〜・・・」



私は唸り声を上げ



「お腹・・・いた、くて」


『亜沙美!?』


「い、たい・・・・・無理・・・」



声を出す事も

携帯を耳に当てる力さえも

弱々しいもので

耐え切れず私はお腹を抱えうずくまった





手放した携帯からは

ツーツーと音が聞こえていた
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