本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
魔法の傘
本屋での仕事の1つにポップ作成がありますよ。

大抵は、出版社から送られて来るポスターや見出し等で売り場を飾るのですが。


従業員が手書きで作成するのも大切な仕事です。

大体は本の後書きなどや帯紙等を参考に書き上げるのが主流かも。

花子も入社したばかりの頃そうやって作成していましたよ。

ある日花子は考えた!


何で、何処の本屋さんと同じポップを作るのだろうかと。


こんなに活字と戯れる毎日な花子

やっちゃおうかなぁ。




題して「小池読みました感想文ポップ」


まずはポップを作成する前に読みたい本を探します。


それを購入して一気に読みますよ。



読んだら感想文を簡単にポップにしまして、売り場を少しづつ埋めて行きました。


「小池ちゃん。いいねぇ。流石だよぉ」



「何がですか?店長」


「いやね。小池ちゃんの読みましたポップが効果あるみたいで、売れるんよね」



「えっ!本間ですか?」


「そうなんだよね。今日もあの売れなかった桜春風の本が三冊も出たんだよなぁ」


「桜が咲く頃ですか?いいお話しでしたけど」


「やっぱ。有名作家ばかりが目につくんだよね。小池ちゃんの視点っていい感じじゃん」


あの店長!

そのナンチャッテな東京訛り止めませんか?


いぃぃぃってなるわ!


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