本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
しぃぃーん・・・



急に静かになったので牛田君を見ると優しい顔になっていましたよ。


「小池さん綺麗すね癒されますよ」


牛田君はさっきまでの悪魔から天使の微笑みを浮かべて線香花火をしていましたよ。



「小池さん一緒にしましょう」


「うん」


何だか急に寂しくなったみたいです。



「小池さんはまっさんが好きなんですね」



「好きじゃないよ」


「いいえ好きなんですよ」


「何でわかるん?」


「2人とも態度が語ってますよ」


線香花火って真ん中の丸い火がポトッて落ちたら何だか終わりが来たようで寂しくなるんよね。


それなのにっ


牛君は花子を更に切なくさせたんです。


< 111 / 185 >

この作品をシェア

pagetop