本屋の花子〜恋をしたら読む本〜

「よっぽど私はお祭り女に見えるんやなっ」



「違いますよ。秋なので絵本の読み聞かせを店内でするんで絵本を選んで買って来て貰いたいんです」



花子は急に機嫌が良くなりましたよ



活字ですぅ単純ですぅ



「小池さん急に元気になりましたね」



単純花子のワクワクな笑顔を眩しそうに目を細めて見つめるまっさん。



何てそんなに可愛い顔をするんだろぉ。

花子母性本能がムラムラ?


いやいやまっさんよ

そんなチンマイ目をして見るんじよゃないよ


何だか嫌らしい四角いしデカい顔。


花子は自分の単純さに思いました



まっさんにこうして何時も手のひらで踊らされてしまってるってね。




でもその夜は本屋へ行くのが楽しみでなりませんでした。

るんららるぅ〜ですよ。






るんららるぅ〜のまま本屋に出勤。




朝礼がややこしい程[まえがみぱっつん]に気持ちが行ってる花子



「店長小池急ぎの客注があるんですよぉ早くしてくださいや」




「待ってよ小池ちゃぁんちゃんとしようよ何探してるの?」



「まえがみぱっつん」



「まえがみぱっつん?」



「はい。まえがみぱっつん知らんのですか?」



店長さんよ。



児童書秋の読書月間のコーナーを2日前に花子が作ったの見てないのかい?


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