本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
また花子感傷的です。



しかし感傷的になってる場合ではございませんよ


もう時間がありません


読み聞かせ会場へ行かなくては



急ぎますよ



会場に、まっさんと2人肩を並べて早足で行く間はただ沈黙がいい感じに思った花子。


さっきまでの緊張が何だか力強い気持ちに支えられて大丈夫だって思えましたよ。



まっさんよ。


何時も有り難うございますね。


感謝してるんよ。



「じゃ小池花子頑張って来なさい!そぃやぁ」


まっさんはそう一言小さく呟くと花子の背中を軽く押して会場の舞台へと出しやがった


でも大丈夫


花子の側にはメタボなチンマイ目に眼鏡な優しいまっさんが見守ってくれていますからっ。


会場を見渡した花子を可愛ワクワク笑顔でキラキラ瞳が沢山お待ちしていましたよぉ。


大丈夫!大丈夫!


そう呟いて花子は可愛元気な教育テレビのお姉さんになったつもりで言いましたぁ。


「こんにちはぁ。Sマートのレジのお姉さんだよぉ。今日は会いに来てくれてありがとぉぉ」



「おねぇさぁぁん。がんばってぇ〜」



可愛声援を受けて花子は。


『まえがみぱっつん』


を読み聞かせました。



ワクワク笑顔でキラキラな瞳は花子の読む声に食い入る様に楽しそうに、良い子で聞いてくれました。



幸せってこんな所にもありましたよ。

まっさん。



< 119 / 185 >

この作品をシェア

pagetop