本屋の花子〜恋をしたら読む本〜

そんな沈黙を破ったのはまっさんでしたよ。



「小池さん。今度のX'masのイベント何したらいいですかね?」


「はっ?」


「僕が考えるてる所ではサンタなバニーに小池さんが変身して。ケーキのバイキング売り場に立って貰う事なんですがっ。萌え萌えですよ」


「まっさん花子をそんなにお祭り女にしたいのか?」


「はいっ小池さんならイベントが盛り上がりますから。っかクリエイティブな小池さんの発想が欲しいんです」



まっさんはさっきまでの怪しい沈黙を打ち消したかったのですなっ。


花子はそんな所がまっさんの好きな所なんです


って又もやまっさんの手のひらでコロコロされてしまっていますよ。









花子は諦めました。



何度となくイベントに祭り上げられ花子は今まで最終的にはやり遂げて来た爽快感がありますから。



「やりましょ!まっさんまた手当下さいよ」


花子はまっさんの力になりたいのです。


本当にっ。


「やってくれますか?」



「はい。やりますよサンタなバニーは嫌ですから違う事考えてよね」



「はい。一緒にやって下さい2人の共同作業楽しみやなぁ」



まっさんの嬉しそうな笑顔がちょっと淋しいって感じました。


花子はまだ誰にも言って無い事があるんです



まっさん。



このイベントが最後の花道ですよ。


花子の



小池花子は来年は居ませんから



その話しはX'masのイベントが終わったらちゃんとしますね。



まっさんよ。


花子は貴方を想っているけれど形には出来そうにありませんのよ。



勇気なんか無いからね。


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