本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
12月24日と25日の2日間。

1日1500個のケーキを売り上げる約束をした花子オープン前から緊張してしまってます。


花子の隣にはまっさんが静かに微笑みながら花子を見てたよ。


まっさんよそんな顔で花子を見るよ



ドキドキしてしまうやんかっ。



「まっさん。1500個完売したら本買ってよね」


「いいですよ。って、何で何時も本なんですか?他に欲しい物って無いの?でも小池さん僕の土産をずっと着けてくれてますねありがとう」


そう言ってまっさんは花子の左手首にキラキラ光る水晶のブレスを指しました。


「魔男避けです」


「アハハ。だから近づけないんですね小池さんの気持ちに」


まっさん言っていいかしらっ。




「仕事中に無駄な話しないで下さい」



花子不覚です。


笑って言ってしまいました





嬉しい気持ちですよ。




「あらっ。お姉さん。今日はケーキ屋さんなの?じゃあ買って帰らないとね」


なんて、お客様から有難いお声を掛けて頂きながら花子は笑顔でケーキをさばきましたよ。


午後4時過ぎには本日の仕入れ1500個のケーキは完売になり隣街のSマートにケーキを貰いに行くと言う騒ぎになりましたぁ。


花子本をゲッツしました。


1日めのケーキ屋さんが終了し。


花子は夜のお仕事本屋の店員になりに張り切って行きましたよ。


出勤前の新刊チェック。


読みたい本探しですっ。



本屋に到着するなりに。文学書の新刊コーナーに走りましたぁ。


どれどれっ。


目に止まったのは水色の綺麗な表紙でした。



      
題名『君の残り香を』     浅田龍也 著



内容*何処にでもいる現代の高校生が平家時代にタイムスリップしてしまう話しなんですが平家時代に行ってしまった理由が切ないんです。


読んでて泣くっ。


結末には号泣しましたぁ。



花子はこの作者の情景模写や文章の優しさが大好きなんです。


花子決めました!


まっさん。これ買ってぇ。



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