本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
翌日です。


花子夕べはなかなか眠れませんでしたよ。


考えれば考える程に睡魔が遠くなりまっさんと出会ったSマートの面接を思い出していました。


あれは2年程前の初夏の頃でした。





       *



「失礼いたします」


Sマートに面接に来た花子。


まっさんと目が合った瞬間まっさんは息を止めました。


何で?


花子はその、まっさんの止まった顔を繁々見詰めてしまいましたよ。


「あっ。すいません。店長の松本です。どうぞ座って下さい」



そう促された花子。

面接ですから可愛笑顔を作ります。


まっさんを見た時から自然に笑顔になってましたけどね。


「ハッキリ言って。貴女はカナリ好印象です。凄いタイプです。アハハ」


何だ?こいつ



「そうですか?ありがとうございます」



「早速ですが。いつから来て貰えますか?」



「えっ?」



「実は。貴女を前から知ってるんですよ。買い物に良く来て頂いてますよね。綺麗な人だと思ってました」



店長さん面接なんでお見合いではありませんよ。

な感じがしましたけどっ。


なんやコイツな感じもしていました。

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