本屋の花子〜恋をしたら読む本〜

小池さんは皆の着付けをするのにレジと休憩室を行ったり来たりで忙しくしていました


お客様からは浴衣の着付けやそれぞれに個性を出した帯の結び方を呉服屋から着付けの先生などにお褒め頂き誰が着付けてるのか聞かれた僕は自慢気にたった二週間で着付けをマスターした小池さんのお話しをさせて頂きましたよ



しかし必死なのは浴衣を着ている接客サービスの女の子達と僕








[店長松本の独り言ブログ]


*初めて浴衣を着せてもらいました。こんなにキツいなんて(>_<)動くのもやっとでした。接客サービスの女性の方。僕の萌え萌え見たさに本当にすみませんでした。*


て書かせて頂きました





翌日の着付けの時


『小池さん。何か忘れてますよ』


『これでいいんです。男性は着流しですから』


『えっ?』


『どんなに私が伝えても聞く耳持たなかったから体験していただきましたよ』



だからですよあの僕の横を通る度にまるで歌うように

『大丈夫デスかぁ〜』


って何度も言っていたのは


僕は小池さんの頭脳にやられたみたいで可笑しくて笑ってしまいまた



『そうだったんだ。あっ小池さん皆が良い帯締めるって言ってました。桜柄の浴衣似合ってますよ』




何だかラブラブな空気が2人の間に漂い僕はやっぱり小池花子がイイと思いました


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