本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
そんな事を思い出しながらビールを空けて3本目を冷蔵庫から出してからその写真を手にした時隣に置いてあった『バッフェルベルのカノン]のCDが目に入りました



これは僕の誕生日を皆を集めて小池さんがしてくれた事がありまして場所はイタリアンレストランでした


前日何が食べたいかと聞かれてアンチョビのピザが好きだと言ったら先に注文してくれる気配りもよかったなぁと



ここまでしてくれる小池さんは僕を好きだと思って帰りに鯛と接客サービスのゆかと小池さんでDvDを借りに行きまして鯛の部屋で観てたんですよ


実はその前に僕は小池さんの腕を引っ張ると前を歩く2人から別行動をしようかと嫌らしい事を考えていました



だけど小池さんは凄い怖い顔で顎をしゃくると僕について来いと目で言いまして結局四人で韓国映画の【猟奇的な彼女】をみる事になってしまいました





その時に小池さんが中の楽曲[カノン]が好きだと言って『私もこんな風に引いて貰いたいぃ』と可愛く言ったので昔ピアノを習っていた僕はひいてみようかと言たんですよ


そしたら小池さん誕生日プレゼントと言って楽譜とこのCDをくれたんです


結局、練習らしい練習もしないまま終わりましたけど

僕はテレビを消して[カノン]を小さな音で何度も繰り返し聴いてました


途中からは部屋を暗くして電気ストーブの前に座りビールを飲みながらだんだん眼鏡が曇って周りも見えなくなってました




そんな夜を過ごしたクリスマスは過ぎて行き僕はいつの間にか夢を見てしまいました
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