本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
その日は1日従業員やお客様に色々言われて過ごしましたよ。



帰りに久美子先生が言っていたマスカラの下地を買いに行きました。


化粧品売り場のお姉さんが試しに花子の顔に化粧をしだしましたよ。



あれやこれや


約10分程で完成



鏡を覗きましたよ。



花子うっとりしましたよ。

目がパッチリとキラキラで我ながら可愛い


カニちゃんみたいですぅ。


え?







鏡の前にデカイ顔がありました



それと目が合ってしまいましたよ


それは

まっさん



「あんたぁ・・・」


花子のこんな姿見られた事が恥ずかしいのでニコニコすまして聞いてみた



「まっさん。花子可愛い?」


「うん」


この人だけですよ。


花子の心を多分現時点にてワクワクさせてくれる言葉をくれたのは






まっさんホンマ花子に惚れたらかなり重症な火傷おいますぜ。


「小池さん。俺、心配になって来た何で化粧すんの?」



「お客様に恥ずかしく無い様にお化粧を始めました。それが何か?ご不満ですの?」



一瞬の沈黙の後



まっさんは苦笑いして右手をヒラヒラ振りながら。


「お疲れ様」

と花子ぬおっきなお尻を向けました


若いからかそのお尻はメタボにしてはぷりんと上に上がっていて花子は好きですね





まっさんは花子にそんなぷりんとしてお尻を向けたまんま少し歩いてから立ち止まり。



振り向いて花子の側に戻って来た。


「借りてた本は読んだから何時もの所に置いて置きますよ」


そして・・・



「いらっしゃいませませぇ」


と言いながら店内に消えて行った。


花子とまっさんはかなりの読書好き。



何時も仲良く貸し借りあいっこ。

2人の秘密の本交換ロッカーナンバー100番。


鍵はさっきこっそりと渡して行きましたよ。



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