本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
僕はその言葉に振り向かず数回頷くと背中を向けたまま右手を振りました



小池さん


貴女ならちゃんと自分で幸せ探しながら生きていけますよ


僕と出会った事さえ幸せだったみたいなその高く通る声は弾んでいました


僕も何故だかその声に少し笑ってから元気を頂きましたね



小池さん。


貴女の大好きな桜の花弁が舞うのと僕が好きな白い雪が舞うのと同じ気持ちですかね?


僕は同じに思えて仕方ないです


小池さん、また貴女に出逢いたいと思います



白い季節にね







僕は車に乗り込みエンジンを掛けて前を見たらヒラヒラと桜の花弁が1枚僕のハンドルを握る左手に落ちてきました









小池花子さん僕も貴女に負けないように幸せに生きていきますよ



「さようなら僕の大好きな人」






そう呟いて僕は車を発進させ小池さんと過ごしたこの街を出ました


















拝啓


貴女と離れてから数ヶ月になりました

僕はやっぱり現場が合ってると思いながらも何とかやっています。

貴女もご活躍の様で風の噂で聞きました



新しい環境で心機一転、小池花子様のご幸福をお祈り致します






Sマート本部営業課 松本卓哉







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