本屋の花子〜恋をしたら読む本〜
あの日に2人で撮った写真には花子の優しい微笑みと、まっさんの照れくさそうな顔がありました。


花子は写真を直視出来ないでいますよ。


はぁ。


ダーリン浮気心が出ています!


どうしょう。


どうしちゃったの?

花子ぉ。


自分の気持ちを答えられなくなりそうですよ。



花子は本屋の仕事中、気になるのはあの「魔法の傘」


占いコーナーの欠品調査(常備されなくてはいけない本の在庫調べ)をしながら「魔法の傘」をそっと手に取り何を聞こうか考えましたよ。


思いつきませんよ。


初めてこの本を手にした時「ダーリンに会いたいです」と聞いて。



{残念だと珈琲カップの底の砂糖が言っています}



と答えられた、あの誕生日の日の事を思いだしましたよ。



カップの底のあまぁい砂糖は何故残念がるのやろ?


花子は溜め息が出てしまいましたよ。



何だか胸から溢れる泡のようですよ。

ぷぅぅ。

ってね。


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