『Badend Story〜2人のジャンヌ・ダルク〜』(歴史ダークファンタジー)
第11節『家族との約束』
―ユリウス歴1425年―
―フランス・JJI―
JJIにローを狙って来た男も去り、俺は、JJIに住む子供達と夕食の準備をしていた。
JJIの中は数々の家の残骸があり、村の子供達はその中の1つの大きな家で皆で生活をしているらしい。
そして、夕食も当然JJIの子供達が自分達で準備をするのが習慣らしい。
『よ〜しんじゃ今日は皆の新しいママの歓迎会と、アーサーのお見送り会を開きたいと思う』
ローが子供達全員を一つの場所に集め、大声でそう言った。
『は〜い』
そんなローの言葉に一斉に答える子供達。
するとローは子供達に合図を出した。
『んじゃ〜。各自自分の持ち場の報酬の山分けだぁ〜』
『はいこれ僕のトマト』
『これ私のジャガ芋〜』
『これは、今朝取れた卵ね』
『僕のりんごも〜』
ローの言葉を合図に次から次へと、食料をテーブルの上に乗せにくる子供達。
それを見た俺は小さな声でローにこう聞いた。
『なぁ〜ロー?…まさかとは思うけど、この子達が持って来る食い物って…』
『え?食料の事?…』
『そりゃあ勿論、この村で子供達が育ててる野菜や飼育してる鳥達の卵だよ』
『あ〜善かった…』
そのローの言葉を聞いてホッとした俺は、一人でそう呟いた。
『え?“善かった”って何が?』
(いや…流石に、ローがローだからなぁ…“これ何処かから盗んできたのかと”…)
そんな本心をローに言える訳も無く、俺はごまかす様に、ローにこう言った。
『あ、あ〜あ…その〜。取れたてで新鮮な野菜で善かったなぁって…ハハッ…』
『そっか俺はさぁ、ここに居る子供達には、自分で出来る事ややって見たい事は何でもやらせる事にしてんだ』
『善い事も悪い事もな』
『“善い事も悪い事も”?』
―フランス・JJI―
JJIにローを狙って来た男も去り、俺は、JJIに住む子供達と夕食の準備をしていた。
JJIの中は数々の家の残骸があり、村の子供達はその中の1つの大きな家で皆で生活をしているらしい。
そして、夕食も当然JJIの子供達が自分達で準備をするのが習慣らしい。
『よ〜しんじゃ今日は皆の新しいママの歓迎会と、アーサーのお見送り会を開きたいと思う』
ローが子供達全員を一つの場所に集め、大声でそう言った。
『は〜い』
そんなローの言葉に一斉に答える子供達。
するとローは子供達に合図を出した。
『んじゃ〜。各自自分の持ち場の報酬の山分けだぁ〜』
『はいこれ僕のトマト』
『これ私のジャガ芋〜』
『これは、今朝取れた卵ね』
『僕のりんごも〜』
ローの言葉を合図に次から次へと、食料をテーブルの上に乗せにくる子供達。
それを見た俺は小さな声でローにこう聞いた。
『なぁ〜ロー?…まさかとは思うけど、この子達が持って来る食い物って…』
『え?食料の事?…』
『そりゃあ勿論、この村で子供達が育ててる野菜や飼育してる鳥達の卵だよ』
『あ〜善かった…』
そのローの言葉を聞いてホッとした俺は、一人でそう呟いた。
『え?“善かった”って何が?』
(いや…流石に、ローがローだからなぁ…“これ何処かから盗んできたのかと”…)
そんな本心をローに言える訳も無く、俺はごまかす様に、ローにこう言った。
『あ、あ〜あ…その〜。取れたてで新鮮な野菜で善かったなぁって…ハハッ…』
『そっか俺はさぁ、ここに居る子供達には、自分で出来る事ややって見たい事は何でもやらせる事にしてんだ』
『善い事も悪い事もな』
『“善い事も悪い事も”?』