カナリアンソウル
Chapter.2
―四月十五日。


高二になってから数日が過ぎた―


残念ながら美加とタカは、また同じクラス。


それと、明希も。


でも、それはもうあたしの中で何の問題でも無かった。


無関心も良いことに、美加達との喧嘩のことは忘れていたからだ。


明希とこうやって学校で話してることが楽しくて新鮮だった。


そんなときの事だ。


彼女に出会ったのは。


「―ねぇ、果穂と友達になって?」


『はっ?』


「良いでしょ?」


目がデカくて髪は茶色。ピアスいっぱいの耳に、すげー短いスカート。


こうして見ると、うちの学校の制服も、今流行りの派手でイケイケなブランド服に見える。


『うちの学校、校則変わった?』


「違うし。毎日怒られてる!」


そうそう、怒らるよーなことしたい年頃なんだよね。


『…あんた誰だよ?』


嘘吐きの噂でも聞いて、イビリに来たのだろうか。


もうその噂は消えて欲しいトコロなんだけど。


もしそれだったら構ってる暇は無い。


「あんたとか言わないでよぉ〜!ちゃんと名前あるんだからぁ☆」


派手。


兎に角派手。


なんか、笑えた。
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