秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

「一応、PTSDは臨床心理士が治療する事になってて私はもちろん持ってるんですか私の妻も資格を持っててですね、看護師なんですがどちらがよろしいですか??PTSDじゃないとしてもあの状態ではカウンセリングが必要な事は確かです。女性は女性同士の方が話しやすいですよね」


……着々と話を進めていく医師。


待てよ、侑姫ちゃんはそんなに重症なのか?


「そう……ですね。でも……」


彼女には仕事があるんです。


俺の口からそんな言葉が出そうになった。

落ち着け、俺。

確かに今侑姫ちゃんは仕事上大事な時期ではあるが、体が、健康が最優先だ。


いくら侑姫ちゃんが仕事が好きでも、仕事のために生きてるんじゃない、生きるために仕事をしてるんだ。


俺が今ここで焦ったって何の意味もない。

彼女の治療を最優先にしよう。


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