秘密のアイドル~仮面カブリノオ姫様~下

「兄貴だぁ?」


コクコクコクっと何度も頷く。


「兄貴だかアントニオだかしんねぇけどよ、なんだよあのお前の顔!」


顔?

「アタシの顔がブスっていいたいわけ??」

「ちっげえよ!ニタニタニタニタ笑いやがって、うぜーんだよっ!」

ニタニタなんてしてないし。


「こっちがいつ気持ち言ってもはぐらかすし…」


うつ向き始めた匡。

はぐらかすって…だって……


「自分の立場考えてよ!アタシ達今ドラマ作ってて、そんな所でアタシ達がなんかしてんのとか……見つかったら」


……場合によっては別れさせられちゃったり…するかもしんないのに。


とか考えてたらいきなり抱き締められた。

昨日疲れててお風呂入りたくなかったけど、入っといてよかった。


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