双子フタゴ兄アニ
子供のオレはおっさんの力にはかなわない
でもイブキを守らなきゃならない
逃げ切れるだろうか?
いっそ折れて誤った方がイブキに危害が及ばないんじゃないか……
そんな事を考えてオレが躊躇している間に、嵐が素早くやって来ておっさんに体当たりを食らわした
すぐにおっさんに払われてフェンスに打ち付けられたけど、嵐はそれでも少しも迷いがなくおっさんの腕に噛み付いた
「ぎゃーーーー!!」
おっさんの怪獣みたいな叫び声が薄暗い公園に響いて
「走れ!!」
嵐がそう言って先導を切った
反射的にオレはそばにいたイブキの手を掴み走り出した