太陽に輝く君 -夢空-



それからずっと陸と
あたしと菜緒でしゃべってた。


悠たちは先輩が居るから
って言って応援席に
帰って行った。



季節は7月中旬。

日に日に暑さも増してる。



「真帆ちゃん、はや兄
まだかなあ~?」


「あと少しだって」


その会話から2分も
しないころ,

試合開始のブザーが鳴る。



初回,無安打に抑えた。
3者三振を取ると,
吠えたりするくとなく
笑顔さえ見せず,
クールに攻撃の準備のため
ベンチに帰っていく。


「真帆ちゃんジュースほしい」


「何なら飲める?」


「う~ん、オレンジジュース」


持ってないよ~っ。

球場の中にある自動販売機へ
陸を連れて走る。

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