Secret LOVE ~姫系☆王子と秘密の恋~
私は、「海ちゃん?」と思い期待をふくらませて教室のドアの方に目をやった。
でも、海ちゃんぢゃなかった…。
けど、私は落ち込まなかった。
だって…
ドアに立っていたのは、あの王子様だったから。
私の胸は一気に波打った。
また逢えたことがすごく嬉しかったのと、同じクラスという事に、ダブルで嬉しかった!
私が王子から目が離せない事に気づいたココが、
「なに?ホレちゃったの?」
と、満面の笑みを浮かべて聞いてきた。
私の事を何でもお見通しのココに嘘をついても、すぐにバレてしまうと思い素直に白状した。
「うん…。入学式の時に一目惚れしちゃって。」
「やっぱりか!なんかそんな気がしてたし!」
「そんなに顔に出てたかなぁ?!」
と、私は恥ずかしくて顔が赤くなってしまった。
それからココが続けた。
「私も、あの男の子ぢゃないけど、横にいたメガネの男の子に一目惚れしちゃったし!」
と、満面の笑顔で言ってきた。
ココは、すっごく美人で中学校では1番だった。オマケに性格もすっごく良いし、頭もすっごく良くて、まさに完璧な人と言ってもおかしくなかった。
だからココが、今まで好きになった人で、ココの彼氏にならなかった人は誰一人いなかった。
だから、今回もあの人はココの彼氏決定だなっと、私は心の中で思った。