僕と君との境界線【BL】
「こらー!」
「やめなさいってば、しんっ、いち!」
ドバンという、扉が蹴破られた音に、聞きなれた声。
どう考えても、橘とみっちゃんの2人だ。
「橘…、それに、みっちゃん…」
後ろを振り返った僕の顔を見て、2人の目はぎょっとした。
「あ…あ…フミちゃん…」
橘の目が潤んだ――…しかし、次の瞬間、燃え上がる火のように、橘の瞳に怒りが宿る。
僕は、自分の頬に伝う涙に気づいた。
やばい…。
泣いてたって事、ばれてしまった。
「桃井っ…、てめぇ、フミちゃんを泣かせたな!」
振り上げた拳の矛先は、言わずとしれず、桃井だった。
「やめなさいって!新一!」
みっちゃんの声にも、橘は静止しない。