僕と君との境界線【BL】
「もも…」
「史高…、痛いだろ…話さなくても大丈夫だ。ありがとう…かばってくれたんだね」
――…桃井、よかった。
無事だったんだな。
橘の馬鹿力じゃ、こうするしか止められなかったんだ。
僕はもごもごと口を動かすのだが、それは言葉にはならない。
なんせ、口の中が大惨事だったのだから…。
生臭い鉄の味が、出血だとわかった。
「大変…保健室に…、先生がいるかどうか、見てくる」
「フ…フミちゃん、ごめん…俺…」
「新一!ほら!責任あるんだから、しゃんとする!行くよ!」
おろおろと謝る橘を、みっちゃんは一括した。
橘は悪くない…。
そりゃ、暴力は許されないだろうけど。
橘は橘なりに…、僕の事を想ってくれていたんだろうから…。