君と過ごせる最期まで
沈んでいた心が稔のそんな…たった一言で晴れていた。
「あたしも…あたしも、大好き」
言わずにはいられない。
「あたし…稔とここで過ごした時間、忘れないと思う」
忘れることができないと…思う。
『…忘れることが出来ると思ってんの?
……忘れさせねぇよ』
そう言う稔に…胸がドキッと音を立てた。
「…う、うん!絶対忘れない!!」
紅潮する頬を隠すように、声を張ってそう言う。
『バ…ッ!お前、声でかい!』
反響して戻ってくる声。
授業中の今。静けかえっている校舎にいつもの倍は反響して耳に戻ってきた。
「ご、ごめん!」
幸い、先生には気づかれていないようだ。