【実話】親愛なる幸せへの回り道
FIRST DAY

それから私達は

バスに乗って、

長野のスキー場に向かった。


バスの席の隣では、

柚希が一生懸命話してた。


私もそれに

相づちを打っていたけれど、

なんとなくしか聞いていなかった。



…そのときの私はまだ幼くて。


それがどうしてなのかすら

分かっていなかった。

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