【実話】親愛なる幸せへの回り道
ただひたすら、
道を進んだ。
すると放心状態の私の周りに、
いつの間にか
数人の男が群がっていることに、
気が付いた。
『…おい?聞いてんのかって』
『俺らと遊ぼーょ』
『うーん…
外見から見積もって…
5万でどう??』
援交??
5万かぁ…
私って
そんなに安っぽい女なのかなぁ。
…幸には似合わないもんね。
『…何も
言わないんだったら
ぃいよな?』
周りのやつらは
私の腕を引っ張って、
黒いワゴン車に私を乗せようとした。
…どうされたって構わない。
そう思ってしまったのが本音だった。
情けないけど。